Dec
02
2006

写真 VS 絵画

好きな写真家はたくさんいますが、影響を受けた写真家は、考えてみると意外に少ない。
どちらかというと、写真より絵にインスパイアされることの方が多い。
昔の宗教画なんかの光の使い方も好きだ。
私の場合は、なんと言ってもEdward Hopper。影響の大きさは計り知れない。
ホッパーのトーン、光、描かれるシーン、構図、湿度。。。表現したいもの全てがつまっている。

同じような空気を持つ画家はいないかと探してみると、
写真が発明された後、つまり現代のphoto realismに位置づけられる作品に行き着き、
いくつか見つけることができた。

絵にはあまり詳しくないのですが、
そんな私でも入りやすく親しみやすい画家をいくつか。

Robert Bechtle
記事によると、自分で撮った写真を映写機で写してその上に描くのだそう。
動画でその様子が垣間見れます。

John Register
記事によると、広告代理店でアートディレクターをしていた彼は、自分の仕事をひどく嫌っていて、とあるミーティング中に、歯医者の予約があると静かに告げその場を立ち、その後職場には二度と戻らなかったそうです。そして、画家になると決心したとか。
ホッパーとの違いは、ホッパーの絵には孤立した人が描かれているが、彼の作品では人は存在しない。観る人が絵の中で孤立する、ということ。なるほど?

Robert Cottingham
Alex Katz
Ralph Goings

あと、写真オークション関連の記事を一つ。
Gursky’s “99 Cent” Prints Fetch Millions At Auction
アンドレアス・グルスキーの “99 Cent” という作品が、Phillips de Pury & Companyでのオークションで$2 million以上で売れたという記事。生存のフォトグラファーでは最高記録だそうです。

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